他人事

滞りました。書き溜めてた下書きをおろしていきます。

私、告白されるとその事実が自分のことなのに他人事のように聞こえてしまって、それでこれまで全て断ってきたの。

要約するとそんな話を聞いていた。

その時は理解が追いつかず、そうなんだ。程度の返事しかできなかったが、ふと思い出して考えると、自分もいくつもの自分ごとを他人事にしてきたのだと気づかされる。

歳を経て少しずつだがどんどん正しい選択がわかるようになる。賢くなる。良い意味でも悪い意味でも。それでもどちらを選べばいいか迷うのは、正しさだけが全てではないからだろう。

ぼくは迷う。何度も何度も繰り返し。同じ質問を自分に問いかけ、フローチャートのようにイエスノーだけでは答えられない線を書いていく。寝ても覚めても夢の中でも。

そしてやがて糸がプツリと切れたように他人事になる瞬間がある。他人事にする というよりも なる という感覚。

自分の気持ちとかから全部切り離された他人事。そこから客観的な視点を手に入れることができればいいのだが、そうではなく放棄してしまうという感覚の方が近い気がしている。

自分自身のことを正しく客観的に見られる日なんていつかくるんだろうか。