夜を待って光を灯す。 太陽のような大きな光には夜を待つ必要がない。 真昼の中で光を放つことができるし、その姿を写すことができる。 ひとりの部屋の中で 朝日がのぼっていくのを見ていた。 朝日を浴びて今日が始まったことが全身に伝達されていく。その時、確かに身を潜めていく存在を感じる。 ぼくの光はより大きな光の前では霞み、見えなくなってしまう。誰の目にも写らなくなって存在すらなかったことみたい。確かにあったんだよ なんて言ってまわる子供の頃だけ見える妖精の類の様、昼には星があなたの目に写ることがないこととすこし似ている。 果たして光は消えてしまったのだろうか。 昼間にはどれだけ探
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